体験することは、自分を知っていくこと
考えてみたら人生で初のオペラ鑑賞であった。舞台芸術といえばこれまでオペレッタとバレエしか観たことがなかった。
オペレッタもバレエも、観たときは大変に感激したけれど、この度のサンディエゴオペラによる公演、Rigolettoはその感激のさらに上をいって、ライフチェンジングと思えるほどの衝撃を受けた。これはまずい。オペラにはまりそうだ。お金かかる(笑)。
この度のオペラ鑑賞は、そもそも自分がサンディエゴオペラを取材して、雑誌の記事のためにプレゼントチケットをもらったことから始まった。チケットはもちろん予定通り、記事を読んで応募してくれた読者に行き渡ったのだが、当選した一人がたまたま親しい友人で、「誰に声をかけても都合がつかなかったから一緒にどう?」と声をかけてくれたのだ。
自発的に行こうとすることはまずなかったと思う。でもいざ行ってみたら「なんでこれまでこの楽しさを知らずにきたのだろう!」と悔しくなるくらいときめいた。

たぶん、「新しい自分を見る」と自分で決めたからなんだけど、ここのところそんな感じでどんどん新しい体験をするチャンスがやってきていて、それがいちいち楽しい。
それが自分をときめかすかどうか、そもそも体験しなければわからないものはたくさんあるものだなぁ。
逆に、体験しないと「これはいやだ」もはっきりしない。
全ての体験は結局、自分というものを知っていくために起こるんでしょうね。
今回のオペラの件で、自分を喜ばすものは、自分の意識が届いていなかった分野にもあるのだということを改めて思い出させられて、わくわくしている。きっとこりゃ、他にもいっぱいこういうものが出てくるぞ、と。