幸福ホルモン
数日前の投稿で「なんだか急に満ち足りちゃって」と書いた(こちら)。本当に急に満ち足りた気持ちになったわけだが、その理由がわかったかもしれない。これはあくまで仮説だが、この満ち足りた感じは、犬を飼ったことで、幸福ホルモンと呼ばれるオキシトシンが出まくっているせいなのではないか。
オキシトシンとは出産授乳にかかわるホルモンとして知られてきたけれど、犬と飼い主が触れ合うことでオキシトシンの分泌が増えるという研究結果が数年前に発表されている。オキシトシンというのはストレス反応を抑え、人と関わるなど社会性を育む作用があるようだ。
別にオキシトシンの分泌を増やしたくて犬を飼ったわけじゃないけれど、この説明のつかない多幸感はホルモンとやらから来ていると言われたらそうに違いないと思える。ジョギングやサーフィン、太極拳、ヨガの後の多幸感と似ているけれど、それらは「何かをやった」感覚があるから、因果関係がわかりやすいのに対して、犬を飼ったことの多幸感は犬がなにをしたからというわけでないので、一見わかりづらくて気付かなかった。

しあわせって、やっぱり感じるもので、しあわせを感じるためにはしあわせホルモンが出るようなことをすればいいだけなんだな。いや、もっといえば、「する」必要もなくて、しあわせホルモンが出るようなことを「選ぶ」だけでいいのだ。謎めいた言い方になるけれど、まずは「選ぶ」ができないと、「する」もできないような気がする。