ものごとには時がある

仔犬の予防接種もほぼ終わり、少しずつ、家や裏庭、家の近所以外へと犬を連れて行く範囲を広げている。生後5カ月の彼にしてみたら「生まれて初めて見る」ものがほとんどだろう。他の犬、鳥、トカゲ、うさぎ、スプリンクラー、高速で行き交う車…。彼の貴重な人生初、いや”犬生初”の内容と質、後天的な性格の形成は、飼い主であるわたしたちにかかっていると思うと、シャンとした心持ちになる。

亡くなった夫と一緒に暮らし始めたとき、彼の愛犬はすでに2歳だったので、わたしは仔犬の頃を知っているわけではなかった。そこそこの年齢の犬(しかもトレーニングされている犬)と暮らすのと、仔犬と暮らすのは、また違うのだという、当たり前のことを今回学んだ。

わたしは出産をしておらず、子育ての経験もないので、きっと仔犬を育てることを通して、これまで足りていなかった何かを学んでいるんだろう。

正直に言うと、いろいろなスピリチュアルジャーニーを経て、自分のことを大切にできるようになった、いま、この年齢だから、イライラせずに、忍耐を持って、そして相手、つまり犬にも敬意を抱いて、仔犬を育てられている気がしないでもない。

もうちょっと若いときのわたしだったら確実にもっとイライラしていたと思うのだ。そのイライラは、自分の本当の気持ちを大切にしていないからだということもわかっておらず、ただ、「なんでわからないんだ」とか、「犬のせいでやりたいことができない」と思ってしまっていた可能性が高い。

ものごとには時がある、とはよく言われるけれど、本当にそうだと思う。きっと、相方とわたし、ともに何か準備ができて、だから、仔犬がやって来たんだろう、と。

うちに来てくれて、ありがとう。愛情と、リーダーシップ、両方をちゃんと見せられるよう、わたしも学びながら、がんばるよ。

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