マイナーがいい

サーフィンはずっとこのまま、マイナーなスポーツでいいんだ、ということが突然、自分の中で納得いった。

もともと、ぜひいろんな人にやってほしいとか、多くの人に広めたいとか、意識して思ってきたことはないけれど、サーフィン業界がジリ貧で縮小していってもいいのだろうかという問いはいつもあって、「オリンピックを機にサーフィンが盛り上がるといいですね!」なんて人に言われようなものなら、「ああ、そうですね」と自分の本心はよくわからないまま、同意してきてしまった。

一方で、サーフィンって自然相手のスポーツで、ナチュラルなように語られるけれど、その実、サーフボードのウレタンフォームは自然じゃないし、ワックスを使えばそれも自然じゃないし、現代サーフィンにおいて使われる道具は全然サステイナブルじゃないということもジレンマだった。

その日、心の声が急に言ってきたことは、こんなこと。

「いまくらいのサーファー人口なら地球は対応ができるのだ。でも、ブームになってたくさんの人がやりはじめて、そのブームにかこつけて消費産業が活発になると自然の自浄能力を超える」。

ああ、そうか。現状、道具はサステイナブルじゃないけれど、競技人口が多くなければそこまでひどいことにはならないというのは、自分に都合がいい解釈だけど、まあ、わからなくない。

ロングボード界のレジェンド、ジョエル・チューダーは「サーフィンはマイナーのままでいい」とよく語っている。彼の真意はわからないけれど、わたしもマイナーのままでいいということに自分の心が定まり、ちょっとすっきりした。

わたしは、北カリフォルニアの聖山と言われるシャスタが大好きで、そこに通いたくてカリフォルニアを移住の地に選んだくらいなのだが、シャスタもセドナなどに比べるとアクセスが良いとは言えず、それが観光客が一定以上増えない理由になっている。でも、それで、いいんだ。

そして、1年くらい前に受け取ったメッセージのことも思い出した。

それは、「いま、宇宙が地球に求めているのは、小さなグループのマイナーなリーダーだ」という内容だった。

世論を変える、影響力の大きすぎるメジャーなリーダーが現れると、その変化が実際に地球の未来のためにいいことだったとしても、旧勢力につぶされやすい。けれど、小さなコミュニティーのあちこちで同時多発的にマイナーリーダーが現れる場合、ひとつひとつは小さいもんんだから旧勢力から見つけにくいし、影響力もその小さなコミュニティーに限定されるとなるとつぶしにくいのだ。

だから、どうしたっていう話だけど、自分がすっきり腑に落ちたので記録した。マイナーのススメ。そもそもメジャーになることをよしとする、メジャーになれば何かできる、という発想自体がもう古い世界のものなんだろうね。

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