8.19.2019

あたりまえだけど2匹のわんこ、それぞれ性格が違っておもしろい。

ラブラドールのエリーは温和で従順。でも、案外ちゃっかりしているところもある。犬より人間が好きで、一緒に飼っている我が家のテリアミックスのユパ以外の犬とはまず遊ばない。どころか、気に入らない犬に対してはすぐ噛み付く癖があることが飼ってからわかった。あと、留守番が長いと、机の上などがんばれば手の届くところにある食べ物を食べてしまう。日本で飼っていたラブラドールはこれをしなかったので、ラブラドールはみんなそんなことしないと思っていたが、日本にいるオセロが特別だってことがわかってきた。

テリアミックスのユパは好奇心旺盛で活発で勇敢。エリーはおもちゃで遊ぶときもわざわざ人間のそばに持ってきて遊ぶが、ユパは姿が見当たらないと思って探すと一人で遊びに興じているなんていうことがけっこうある。たまにむしろ一人でいたさそうなときがあって、サイズの小ささと、子犬ならではの柔らかさも相まって、猫みたいに感じることがある。

この性格の差には、個体差だけでなく、犬種、年齢による特徴も交わっているのだろうが、わたしの見えないところで何か(わたしたちにとって)悪いことをしたとき、「あー」とわたしが言うだけでエリーは尾っぽを下げて逃げようとするのに対し、ユパはそもそも悪いことをしたという自覚がないので、「なになに!? 遊んでくれるの!?」とむしろ楽しそうにする。

どっちもそれぞれ違って、どっちもそれぞれかわいい。

わたしは20代になるくらいまで母親と折り合いが悪く、自分がいろいろあってうつになってカウンセリングなどに通っているうちに母娘関係という課題が浮き彫りになって、20代から30代にかけてさまざまなセラピーを受けて解放してきたという経緯がある。

解放の過程で、母親が酔っぱらって泣きながら「アダルトチルドレンの本を読んだら、自分はまさにこれだと思った」と言い出し、「特に子どものうち唯一の同性であるあなたにはつらくあたったように思う。実際、扱うのが難しい子で、苦手だった」と打ち明けられたことがある。

そのときはすでにわたしはカウンセリングに通って長く、その件についてだいぶ達観していた。母がアダルトチルドレンというのはとうにわかっていたし、でも自分もその課題を乗り越えることをしたくて母(とこの家族)を選んできたのだと思っていたし、子どもが数人いれば気が合う合わないがあるのは当たり前とも感じていたので、別に傷つかなかった。けれど、犬を飼って、いま、そのことについてちょっと考え直すようになった。母は確かに幼いわたしのことが苦手だったかもしれないし、つらくあたったかもしれないけど、でもきっとかわいいとも思ってくれていたに違いないと。

過去は変えられないというけれど、過去の出来事をどう捉えるかはいつからでもいくらでも変えられる。そういう意味では、過去は変えられると言っていいんじゃないかと思う。

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