9.4.2019

誕生日の夜、普通に仕事を終えて、一人でLAまで車を走らせた。そもそも運転がそう好きじゃない(と思い込んでいる)わたしが、LAでも比較的慣れているサウスベイエリアではなく、ウエストLAまで一人で行くというのは自分としては大冒険であった。しかし、めったに会えない夫の親友が撮影でLA入りしていて知人たちと飲むから来ないかと声をかけてくれたので、会いたい気持ちが勝った。たまたま、翌日にLAで取材が入っていたことも後押しとなった。前泊(しかも翌日の取材時間まで半休も)すれば取材も楽だと。
夕暮れの海沿いのフリーウェイを走るのは、想像していたよりずっとずっと楽しかった。サンディエゴにはダウンタウンにしかなさそうなオシャレなダイナーで飲み食いするのも楽しかった。久しぶりに聞く日本の業界話も楽しかったし、古くから友人である、青春を共にして信頼があるらこその遠慮ない男同士の会話を聞けたのも楽しかった。
かつて憧れていた人たちは、いまはいい意味で全然憧れではなくなっていた。わたしはその人たちの職業や生み出した作品、やっていることより、その人たちの考え方や生き方に興味を持つようになっている自分に気づいた。
ホテルで一人で過ごす時間も至福であった。購入していたのに聞けていなかったオンライン講座を聞く時間も作れた。そして、わたしは職業や生み出した作品、やっていることが何かというのではない部分において、つまりは人格的な部分において「こうありたい」わたしが明確にあるんだということも再確認した。
それで、わたしの新しい1年のテーマは、コンフォートゾーンを抜ける(拡大する)ことだと決めた。外側のやることなすことはとりあえず置いといて、内側から変わりたい。もちろん「常に心に聞いて心の声を自分で選ぶ」を大事にするので、無理はしないけれど、1年くらいそれ(コンフォートゾーンを抜ける)に集中する年があっても面白いだろう(ちなみに、会社の仕事の徹底的にコミットすると決めた年があって、その年はヘロヘロであったが、ちょうどその期間が終わる頃に相方と出会った)。
45歳、わたしはまだ見えぬ(新しい)わたしを引き出してみよう。