9.20.2012

何せいそがしくて疲労感がピークのときに、嫌な出来事が続いた。これはいかんと自分のご機嫌を取るために大好きなケーキ屋さんに駆け込んだ。そこのケーキは日本のケーキの味で、おいしいのだけど、今日に限っていえばケーキが食べたかったわけではなかった。ただ、そこの店主と挨拶をしたいと思ったのだ。

同じことをいう人が多いので、その店主はそういう人なのだと思う。愛想が良いわけでもないから顔を見るとほっとするというのではない。たまに話に付き合ってくれることはあるけれど、悩みや愚痴を聞いてくれるわけでもない。きっとその店主なりに喜怒哀楽や浮き沈みはあるのだろうけれど、いつも淡々と変わらず黙々と一人でケーキを作っている、その安定感のようなものが、疲れた人にいいのかもしれない。

ケーキが食べたかったわけではなかったので、ぱっと目に付いたチーズケーキを選んで買って帰った。一口食べたら、亡くなった夫がチーズケーキが大好きだったことを思い出した。そして、お彼岸だと思い出した。

夫のことを思い出さない日はないけれど、アメリカに来て以来、お盆やお彼岸など儀式的なことからは遠のいてしまった。

チーズケーキを、夫に献上するつもりで食べた。サンディエゴにおいしいチーズケーキを売っている店があってよかった。気づいたらすっかり元気で、きっと夫に「笑って」と言われたんだと思った。

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