12.15.2019

12月も半ばになり、ご近所さんの家のクリスマスデコレーションもほぼ完成した様子。冬は暗くなるのが早いので、犬の散歩をしながらきらびやかな装飾を見て歩くのが楽しい。でも、わたしの楽しみはむしろ朝。この写真のように、夜の出番を終えたものたちが、あられもない脱力した姿で次の出番(すなわち今夜)を所在無げに待っているのを見ると気持ちが和む。
うちの犬はハロウィーンのときもそうだったけど、クリスマスにかんしても、ご近所さん宅のデコレーションにはまったく興味を示さず、怖がって吠えることもない。日本にいる愛犬、オセロであったら、とりあえず嗅げる臭いはすべて嗅ぎそうだなぁと思いながら通り過ぎている。
アメリカに来たばかりのころは、クリスマスの時期といえはただただ年末進行で仕事が忙しいばかりであった。家族も親戚もいないし、友だちも当時はまだいなかったから、忙しいくらいでちょうどよかったのだろうが、それでも寂しかった。残業して帰る車の中でラジオから流れるクリスマスソングを聞きながら、はて、アメリカに来たのはこんな暮らしをしたかったからだろうかとなんども思った。帰りたいとも思ったし、実際、もう無理だ、3カ月後に帰る、と上司に宣言したこともある。
それでも帰らなかったのは、日本に帰ったところで、望む暮らしができるわけじゃないということがわかっていたからだ。わたしが望んでいたのは亡くなった夫と暮らした日々であり、日本に帰ったところで夫と暮らした日々には帰れない。むしろ日本に帰ったほうが、夫がいないことが身にしみて、もっと寂しかったかもしれない。
渡米してもうすぐ6年。移住は思っていたよりずっと大変というか、思っていたのと違う大変さがあったけれど、それでも、6年経ったいま、自分にかんしていえば、あのとき、えいやっと思い切って動いてよかったとはしみじみ思う。そして、ぐっとこらえて踏ん張って居続けてよかった。
一番よかったことは、アメリカに来たというその事実以上に、わたしが、自分の意志で決め、自ら行動し、一人で来て、この先、腰を落ち着ける場所を見つけ出したというその過程を体験できたことだろう。それによって、わたしは自分に自信を持てるようになった。やればできる、と。これについては、亡くなった夫にもちょっと自慢できる。「どうだ、わたし、やったよ」と。そんな2019年の年末。
渡米されてから、色々大変だったようですね。乗り切るためにたくさん努力されたんでしょうね。私たちもいつかはハワイで生活したいと思ってます。これから宜しくお願いします。
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ありがとうございます。努力というよりは、意地だったかもしれませんね…自分で決めたし、自分がやりたかったことだから、という。
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意地は必要ですよね❗️私も見習って頑張らないと。
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