12.18.2019

ユパには、頭のてっぺんにうっすらとモヒカンヘアがあり、顎ひげのような毛も生えている。それが『風の谷のナウシカ』に出てくるユパ様っぽいと思ってユパと名付けた。ナウシカではユパ様がケープをかぶっているシーンのほうが多いが、ケープをはずすとユパ様はモヒカンなのだ。
しかし、最近は、スターウォーズのヨーダと名付けておいてもよかったかもしれないと思うことがしばしばある。寝ている姿がどうもヨーダっぽい。子犬のうちだけかもしれないけれど、耳が顔に対して大きいし、目も普段はそうでもないのに閉じると急に出目っぽくなる。
いずれにしても、なかなかのファニーフェイスで、そうそう見かけない風貌なので、犬マニアへの受けはわりといい。
何人かには、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフに似ていると言われた。実際、近所のBは、出会うと「Hey, Gandalf!」と声をかけてくる。ユパは尾っぽを振って答えている。
ドッグパークでは、「プロフェッサー(教授)!」という異名も持つ。もちろんユパは尾っぽを振って答える。
犬を飼ってよかったことのひとつは、ご近所さんたちとの交流がしやすくなったことだ。とりあえず犬の話をしておけば話題には困らないし、犬の話ならわたしもすらすら話せる。
散歩をするようになってこれまで見逃していた小さな景色にも気づくようになった。
2019年を一言で表すなら、犬が来た年であった。それだけだけど、それだけのことがずいぶんとわたしの生活を変えた。
毎日、朝起きたとき、わたしの顔の隣に犬のお尻があって、とりあえず笑ってしまうことから1日を始められているのは、かなりしあわせなことだ。