12.21.2019

なぜか理由はわからないけれど、南カリフォルニアの海岸線、崖のある海の景色が好きだ。崖から海を見下ろすのも、海から崖を見上げるのも、とちらもいいなぁと思う。

以前、寺島しのぶさんが主演した、カンヌ国際映画祭上映作品『Oh Lucy!』の映画監督、平栁敦子さんが教えてくれたのだけど、この崖の下にビーチがある景色はサンディエゴの特徴らしく、ロサンゼルス・カウンティーにはあまりないらしい。『Oh Lucy!』にはサンディエゴという設定の場所が出てくるのだが、そのサンディエゴがサンディエゴ住人が見るとどうもサンディエゴではないため、観客の一人が上映会のあとの質疑応答で「どこの海だ?」と聞いたときに、その話が出た。俳優のスケジュールの都合で実際にサンディエゴに行けなかったが、LAではサンディエゴっぽい海はなかなかないのでそれらしいところを探したと。

サーフィンをするときは、崖のおかげで、岸での日常生活はまったく見えなくなって、広大な自然の中にいる感覚を得られるのがいい。逆に崖から海を見ると、入ってくるうねりの筋が遠くから見えて、サーファーがそれを捉えて最後にブレイクするまでを見られることが楽しい。わたしがサーフィンをするからだろうが、波とサーファーがいれば何時間いても全然飽きず、相方とコーヒー片手にいつまでも見ているということは多々ある。

そんなふうに何もしない時間が楽しくなったのは、年を重ねたせいか…。

崖の上からサーファーたちを見ていると、人生というのも同じなんじゃないかと感じることがある。来た波に乗り、戻ってまた来た波に乗る…じつはどこにもたどり着かない。でも、来た波に真剣に乗り、次に来た波にも真剣に乗り、とやっているうちに確実に自分は変わる。わたしたちが人生でいろんなことに対峙するのも、だいたい同じで、それによってどこにたどり着くかより、それらに真剣に取り組んで自分がどう変わるかが、醍醐味なのではないかと。

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