01.24.2020

日本では湘南で海に入っていたので、水平線に沈む夕日を見ることはなかった。カリフォルニアでは逆に海から上る朝日を見ることがない。けれど、海に沈む太陽は見える。空の色と合わせて海の色が刻々と変わる、朝焼けや夕焼けの海が好き。個人的には風がないことが多い早朝のほうがより好き。風がないと波がいいというだけでなくて、水面がとろとろのオイルのように感じる(サーフィン用語ではグラッシーとか、日本語だと面ツルと言う)。そのとろけるような水面に浮かんで紫やピンクに染まる一面を見るのは気持ちがいい。この地球が織りなす雄大な景色の、人間も一部である。そういう規模でものごとを感じることができれば、たいていのことが、まあ、なんでもいいや、となる。悠久といえるような大きな流れの中で小さなあれこれが起こっているだけのことだと。