02.16.2020

当たり前だけど犬にも個性があって、二頭飼いのように複数いるとそれぞれの個性が際立つ。ユパもデイジーもかわいいけれど、でもどちらかというとユパのほうが好きと感じる自分がいて、親とのことを思い出した。わたしはずいぶんと大人になってから母に「あなたは本当に扱いにくかった」と言われたくらいで、思春期をすぎるまで、母との間には愛情表現をめぐるいろいろな葛藤があったのだ。しかし、自分が二頭犬を飼ってみると、好きの度合いに差があるというか、気が合うほうとそうでもないほうががいることは自然なんだろいうということがわかる。それはどちらかというと本能的というか、頭で「好きになろう」とするのとは違うレベルのもので、なるべく不公平はなくしようということはできても、好きの度合いを変えようということはなかなかできない。こうなってみてわかるのは、母が、兄や弟よりわたしを扱いにくく感じていたとしても、それは母の落ち度ではないし、ましてやわたしのせいでもなかったということだ。たまたま母とわたしの相性がそうだっただけ。そして、そんなに「扱いにくかった」にもかかわらず、ちゃんとごはんも作ってくれて、学校にも行かせてくれて、夏には家族旅行に連れていったりしてくれた。いまはむしろそちらのほうに感謝を感じる。