今日のつぶやき

自社の広告を作るので
コピーライティングを見てほしいと
後輩の編集者に言われた。

わたしは賞も取らず名も売れなかったが
とりあえず食べるには困らない程度の
コピーライターだった時代がある。
それを上司から聞いて
わたしに相談してくれたようだった。

コピーライティングは才能ではなく
技術である。
いや、たぶん才能もあるんだけど、
技術を磨けば誰でもそこそこできる。
わたしは才能がないぶん
技術だけは一生懸命磨いたので、
後輩の編集者に伝えられることは結構あった。
どれもコピーライターとしては基本だけど
コピーライティングを学んだことがない人には
おそらく「へえ、そうか!」となる話。

なにがうれしかったって、
こんなたいしたことないわたしでも
20年くらいキャリアを積んでいると
何かしら後輩に差し出せるようなものが
あるんだなぁと思えたことだ。

しつこいけど、賞も取れず、
名もなさなかった。
けど、人にちょっとしたコツを教えられるくらい、
ちゃんと自分の仕事の血肉になっていたんだなぁ。
それはすばらしいことではないか。
あほみたいに懸命にやってきてよかったなぁ。

わたしは広告業界を脱落したが、
きつかったのは働き方であったり、
広告主を選べなかったりすることであって、
コピーを考えることそのものは
全然嫌いじゃなかったことも
改めて思い出してしみじみした。
なんなら、泣けた。
亡くなった夫を先輩として
コピーライティング修行に明け暮れていた
若い頃の自分が蘇った。

そうしみじみした翌日、
わたしの一言アドバイスを受けて
改めて提案された後輩の案はとてもよかった。
若い子が自分の感性をいかしながら、
どんよくにいろんなことを吸収しようとする
その姿はすがすがしくて気持ちいいし、
こちらも学ぶことがたくさんあってうれしい。
かつての若いわたしも先輩たちにとって
そのような存在だったんだろうなと
40半ばになって初めて思った。
なんでも吸収する気まんまんだったから、
それはそれは可愛かったろうなと。

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