06.19.2020

朝、散歩の後、裏庭に犬達を放つのが習慣だ。しばらくすると2匹とも勝手に帰ってくるのだが、今日はデイジーしか帰ってこなかった。ユパはトカゲかウサギでも見つけて興奮しているのか。裏庭に顔を出してみるが、姿は見当たらない。「ユパ」と呼んでみるが、いそうな場所からの気配が何も感じられない。あれ、あれれ?

ふと見上げると、裏庭から裏山に続く山にになったところにある柵の向こうから、ユパがこちらを覗いている。つまり、ユパはいつのまにか裏庭から出てしまって、裏山側にいたのだ。一応、裏庭中に柵はあるはずなので、一体どこから外に出たのか? 謎である。「なんで、そっちにいるの?」と話しかけながら近づくと、「呼ばれているのはわかっていますけど、柵があるからそっちに行かれないんです。はやく柵を開けて」という顔でこちらを見ておすわりして待っている。自分で出ておいて、帰れなくて「開けて」とせがんでいるのがおかしくてかわいい。

犬との暮らしは笑いと発見でいっぱい。

デイジーが来たばかりの頃は、ベッドは先住犬だったユパの陣地であった。デイジーがベッドに飛びのるとユパが激しく吠えて、デイジーがのることは許されなかった。しかし、いつのまにか、犬しかいないときには、ユパがベッドに上がれない立場となった。相方もわたしもどちらも寝室にいないときは、ユパはデイジーに追い払われるのである。かなしき下克上。しかし、部屋の中に相方かわたしがいる場合は、デイジーはユパを追い払わない。デイジーの中で、父母が認めたらそれには逆らわないというルールがあるようだ。こういうのもまた面白い。ユパもそれがわかっていて、私たちが部屋に入って来るまでは寝室の外の廊下でおとなしくしているのに、私達が来ると何食わぬ顔つきで一緒に寝室に入っきて、「えっへん」と急に偉そうになってベッドに飛びのる。

わたしが人間の言葉で話しかけると、顔も体も全部をこちらに向けて、一所懸命、理解しようとしている。わたしはたいてい「今日は暑いねぇ」とか思いついたことをアットランダムに言っているので、おそらくあんまり理解できていないはずなのだが、それでも何であれ話しかけてもらえるのがうれしいのか、自然と尾っぽが左右に揺れ始める。バタバタと速い揺れ方ではなくて、パタン、パタンとメトロノームのような揺れ方。その速度が2匹シンクロしているのも不思議でおもしろい。

ユパはTreats(おかし)、Walk(散歩)、Outside(外)という単語は確実にわかっていて、何を言っているかよくわからないわたしの言葉からその3つのいずれかが出てくるんじゃないかと期待しているのがわかる。それがかわいいので、つい最後には「You want treats?」と言わされてしまう。言うと、ゴムまりのように飛び跳ねて自分のケージの中に入る(入るともらえるから)。デイジーは事態がよくわからないまま、でも、なんかいいことありそうだとそれに追随する。

そんな感じで毎日賑やかで楽しい。来月から、うちの会社もついに通常勤務に戻るので、犬達と一緒にいる時間が少なくなってしまうことが少し、いや、かなり、さみしい。

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