いまさらNetflixにハマる

いまさらながらNetflixにハマった。きっかけは映画ライターさんから上がってきた、リリー・コリンズのインタビュー原稿を読んだこと。普段、テレビ番組はまったく見ず、すっかり流行りにうとくなったわたしは、巷でリリー・コリンズ主演の『Emily in Paris(邦題:エミリー、パリに行く)』というドラマが話題になっていることを知りもしなかったのだが、コラムを読んだら見てみたくなり、そのためにNetflixに再入会したのだ。

『Emily in Paris』はアメリカのマーケティングのプロ、エミリーがパリのPR会社に出向して奮闘するというストーリー。パリの描かれ方など、すべてが基本コテコテすぎるのだけど、むしろ「ドラマってそういうもんじゃない?リアリティーなんていらないんじゃない?」と言わんばかりの堂々たるステレオタイプなので、爽快でさえある。主人公のエミリーはもちろん、物怖じせず自己主張し、どこでも「自分」を通す、わたしが思う典型的な「ザ・アメリカン・ウーマン」。相方はその主人公エミリーに共感できないゆえにこのドラマにはまったくハマれないと言い、わたしもエミリーにはじつは共感はしていないのだが、逆に劇中のフランス人たちが、「ザ・アメリカン・ウーマン」的なエミリーの言動に失笑したりため息をついたりするほうに共感していて、「ザ・アメリカン・ウーマンのことを苦手なのはわたしだけじゃない」と思えるという点でハマっている。

こんなふうにドラマや映画を英語で見たら英語のリスニング練習にもいいじゃん、と勢いがついたわたしは、『Anne with an E(邦題:アンという名の少女)』シリーズも見はじめて、こちらもハマってしまった。

少女文学の名作『赤毛のアン』がベースだが、エピソードはだいぶアレンジされている。たとえばアンを引き取ったカスバート兄妹(マニラとマシュー)の家族や過去の恋愛を匂わせる回想シーンが入ったりするが、これは原作にはないもの。だけど、もし原作にマニラやマシューのスピンオフがあったとしたらきっとそんなストーリーだったろうと思わせてくれ、まったく違和感がなく、「原作と違う」とネガティブには感じない。アンの親友、ダイアナや、ギルバートなど、登場人物を演じる役者もわたしが少女時代に熱心に読んで頭の中で想像していたキャラクターがそのまんま飛び出してきたよう。アンが歩き回る大自然もわたしの記憶にあった脳内イメージとほとんど同じで、そのことにも感動してしまう。

ただ、『Anne with an E』は『Emily in Paris』とは違って劇中で使われている英語がかなり古めかしい。なので、結局、英語の字幕をオンにしてしまっている。「へー、こんな言い方もするんだ!?」という知識にはなるけれど、そもそも現代のアメリカにおいては使いそうにない表現も多くて、英語の勉強にはあんまりなっていない。もはや英語の勉強は関係なく、単にドラマにハマった状態である。勉強だから、は言い訳(笑)。

というわけで、ひょんなことからハマった2つのテレビドラマだけど、どちらも、過去の自分を重ねて見ていることに気づいた。大自然の中で一人で「想像」の中でごっこ遊びしたり、つらいことがあると本を読んで本の中の世界に逃避していたアンには、ティーンの頃の自分が重なる。仕事が大好きなエミリーには、働きはじめたばかりの20代の頃の自分。そして、異国で奮闘するエミリーには、アメリカに来たばかりのときの自分を重ねる。

まるで、ドラマを通して、自分が辿ってきた道を再確認しているようだ。自分のタイミング的に、そういう時期なのかもしれない。このところ、亡くなった前夫と出会う前の過去を思い出したり振り返ったりすることはあまりなかったので、ここしばらくは、忘れていたあの頃の感覚に浸る、ということを(ドラマを通して)楽しんでみようと思う。

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