自分がされたら嫌なことを、人にしてもいいかもしれない

うちには2匹、犬がいる。一匹はテリア雑種の小型犬、ユパ。もう一匹はラブラドール雑種の大型犬、デイジー。いずれも保護犬を引き取ったのだが、生後4ヵ月の子犬のうちに我が家にきたユパは我々流のしつけができた一方で、デイジーは驚くほどなんのしつけもなされていない状態で推定2歳でうちにきた。地頭はいいようで、おすわりや待てといったコマンドはだいぶ覚えたが、自分の名前がデイジーであると認識しているかというとかなり怪しい(ユパはユパが名前であると認識しているような様子はある)。

そんなデイジーの、どうにも直せていない素行のひとつに、散歩中、他の犬を見ると近づきたくて急に引っ張るというものがある。引っ張ってもそちらにいけないとわかると吠える。体重は30キロ以上あるので、これがなかなかにきつい。

特に警戒しているのは、ユパがウンをして、その始末をしているときに他の犬が通りかかることだ。周りに犬がきそうな気配はないかを確認するのはもちろんのこと、もし万一見えないところから急にきてもデイジーに引っ張られて倒れることがないような姿勢を作ってユパのウンを拾うという、たかだか犬の散歩なのに非常に疲れる。いまは冬で夕方の散歩はもう暗いので、懐中電灯も片手に持たざるをえず、本当に手一杯。

そんなわけで、犬の散歩は基本、夫と二人で一緒に行く。犬の散歩自体はいいストレス発散にもなるし好きなのだが、時折、夫の仕事のミーティングなどが入り、一人で行くことになるととたんにストレスになる。だから、自分がちょっと忙しくて犬の散歩はパスしたいなっていうときも、夫一人で行かせるのは悪いなぁと思ってなるべく一緒に行くようにしていた。

ところが、夫は犬の散歩に一人で行くことが、ぜんぜん嫌でないらしいことが、最近わかった。夫の場合、力もわたしよりあるから、デイジーの引っ張りにそこまで脅威を感じないってこともあるのだろう。いずれにしても、彼にとっては一人で2匹を連れて歩くことはそこまでのストレスじゃない、どころか、ほとんどストレスじゃないという。

なーんだ。

「自分がされたら嫌なことは人にしない」って言われて育った。それは、きっと、人間関係を円滑にし、人類社会に調和をもたらすのに大事なことだと思う。でも、自分がさられたら嫌なことが、必ずしも人にとっても嫌なことだとは限らないという視点は持っていていいかもしれない。逆に、誰かから嫌なことをされているっていう場合、その人は嫌なことをしているつもりはさらさらないってこともよくあるものね。

もうほんと、人それぞれ。自由だ。そんなにも違う個人個人が本当にわかりあえることなんて、もしかしたらないのかもしれない。けど、それでもわかりあおうとする、ということが、たぶん大事なんだろう。

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