【読書】働き方5.0〜これからの世界をつくる仲間たちへ〜
落合陽一さん。メディアでちょいちょい見かけるときの態度と喋り方が苦手で、ただそれだけのことで話をちゃんと聞くことを避けていたのだけど、信頼する友人がよいと勧めてくれたので先週から落合陽一さんのいくつかの本を読みはじめた。
例のごとく複数の本を並行して読み進めるスタイルで、なかなか進まないけれど、まっさきに読み終えたのがこれ、『働き方5.0〜これからの世界をつくる仲間たちへ〜』。どちらかというと、いや、どちらかというまでもなく若者に向けた本なのだけど、この先の世界がどうなっていくのか、その世界をどう捉えればいいのか、といったことについての落合陽一さんの見解がわかり、これはすごーーーーーーーーーーーく勉強になった。
望もうと望むまいとコンピューターが人間社会の大きな部分を担うことになる未来について、いま40代のわたしには戸惑いと不安が多少あるのだけど、コンピューターと人間が融合していくことが、この先の「自然」というような内容で、それはすごく腑に落ちるし、ならばその新しい「自然」の中で、どういう思考で生きていけばいいかのヒントをもらえた。これからの未来を担うお子さんたちにもぜひ一読してもらいたい本と感じた(もちろん読んだうえで好きか嫌いか、腑に落ちるか落ちないかは人それぞれと思いますが)。
6月に更新されるStay Salty Juneの連載コラムでも書いたことなのだが、わたしは自然が好きで、急速にデジタル化していく社会を受け入れ、それに付いていこうとしている一方で、そうすると自然から遠のいてしまうのではないかということがうっすら寂しかったり心配だったりもしていた。ところが、いろいろあって、最近、自分の中で、デジタル化という変化も人間の営みから生まれたもの、つまりは「自然」である、ならばその、これまでと概念の違う「自然」の中で、新たな自然とのかかわりを考えていったほうがいいと思うようになって吹っ切れた。そのあとに読んだのがこの本で、自分の考えを「そう、それでいいのだ」と肯定してもらったような気がする。
しかしまあ、落合陽一さん、めちゃくちゃ頭が切れる人ですね。彼をはじめ、めちゃくちゃすごい頭脳を持つ人たちが、その頭の中を、人にわかるように整理してくれているのが本で、やっぱりわたしは本が好きだなぁと改めて思った。
