必要だからやるんじゃなくて、ただやりたいからやる、がいい

50代からの10年をキャリアの集大成と思ってがんばろう、そう決めたときに、では40代後半の今から何を準備しておけばいいかと考えて真っ先に思い浮かんだのが英語力の向上でした。

ってね。ロジカルに考えると、この先、私がやりたいと思い描いていることに、英語力はそこまでいらないんです。そもそも私は日本語のライターで、これから見据えているキャリアもライターだからです。書くための情報集めという点では、日本語だけでなく英語も使えるに越したことはありませんが、現時点の英語力でも、流暢でなく時間がかかるというだけで、英語で情報収集ができないわけではありません。また、暮らしていくのに困ることももうさほどありません。

それでも、「(なんか知らんけど)やりたい」「(あんまり必要ないかもしれないけど)できるようになりたい」と感じることは、自分が意識できないところからの自分の反応だと思っているので、その感覚を信頼してとにかく動いてみることを心がけています。

40うん年の乏しい経験ですけど、それでも経験から言って、「(なんか知らんけど)やりたい」「(あんまり必要ないかもしれないけど)できるようになりたい」と感じることは、自分が今想像できる未来図よりずっと大きな未来図と関係していることが多くて、想像していなかった(けど楽しい)未来を開く鍵になると思うようになったからです。

だから、とにかく、動く。動いてみて、なんか違ったら、その時また考えればいいだけ。若い時はそれができなかったのですけどね。なんか違うなら動かなければよかったって思っちゃって。

話が大きくなりましたが、「そうだ、英語力だ」と思いついたこの時も、すぐにネットで検索するってことをしてみたら、なんとコミュニティーカレッジが無料で提供する英語クラス(ESL=English as a Second Language)の2021年夏学期の申込締切がその日でした。

どうやらコロナ禍で授業は全部オンラインになっていて、それなら夜のクラスを取ってもそこまで大変でなさそうと感じ、これまた5秒以上考えないでまずは動く、をモットーに申し込みフォームを送信したら、速攻で電話がかかってきて、英語力の査定が終わり、その日からクラスに参加することになったのでした。

(その時のことはこちらにも書いているのでよろしかったらご覧ください)

あれから約1カ月が経った今、流れに任せて2つもクラスを取ってしまったことを激しく後悔しています(笑)。さすがに忙しすぎる。

でも、「ちゃんと調べて考えて取らなかったからだ」とは思わない図太さを40を超えて身に付けもしました(笑)。それがいいか悪いかはわかりません。でも生きやすいです。「ちゃんと調べて考えて取らなかったからだ」と思うかわりに、私がやるのは「想像していたより大変だったね。で、どうする、続けたい? 止める?」と自分に聞いてみる、それだけ。

で、今のところ、自分からは、「夏学期は8月いっぱいまでだから、乗りかかった船と思ってやる。秋からは1つのクラスだけにする」と答えが返ってきているので、食らいついています。

問うているのも自分、答えているのも自分、食らいついているのも自分、っていう不思議な構図ですけど、私はこのやり方がとってもしっくりきます。

ところで、昨日のクラスでは、クラスメイトの皆さんとなぜアメリカに来たかという会話をしました。

夫を亡くして再起のためにアメリカに来たっていう私の物語は、なかなかドラマチックと自分で思っていましたが、みんなのドラマチック度はその比ではありませんでした…キューバ、アフガニスタン、ギニア…いろんな国から、いろんな思いを抱えて、いろんな困難を乗り越えてアメリカに来ている人たちがこんなに多いのかと、涙さえ出ました。

これね、ESLに参加しなければ、たぶん私には見えなかった世界だろうと思うのです。

ESLに入ったきっかけは「英語力を上げたい」で、求めている結果も「英語力を上げたい」かもしれないけれど、実際に動くことで私が学ぶのはたぶんそれだけではないんです。だからこそ、「英語力、必要なの?」とか、「ESLがどのくらい英語力に役立つの?」とかは、考えすぎなくていいと私は思うわけです。自分がふと何かやりたいと思ったその本当の理由は、自分には見えていない。だって意識していないところからの声なわけだから。

というわけで、「2クラスはきついわー、忙しいわー、軽いノリで動くとこういうことになるわよね」という自分を、「でもさー、夏以降はクラスを1つだけに絞ればきっと乗り切れるし、思いがけないこといっぱい学べていて面白いし、そもそもどういうもんかっていうのも動いてみなきゃわからなかったよね」って自分でなだめながら、でも、総体的にはかなり楽しいっていう不思議な精神状態の夏です。

いつか、あのESLがここにつながったのか!と驚く日がくるかもしれない。こない可能性もある。どっちでもいいのです。どうせ、今、しかないのですから。

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