日本愛が急増
ウェブマガジンStay Saltyの最新号がアップされました。
「カリフォルニアの風」というタイトルでエッセイを連載させてもらっています。
と言いながら、ここ数回はお休みさせてもらっていたので、私のエッセイの掲載は数ヶ月ぶりです。
タイトルにカリフォルニアとついているにもかかわらず、この夏、1ヶ月ほど日本に帰省していたので、今回のトピックは日本です。
エッセイに書いたこととは直接関係ないのですが、日本滞在の話が出たので、最近の心境を書いてみることにします。
というのも、今回の日本滞在は、自分的にはすごーく転機になった気がするからです。
言語化はうまくできないのですが、端的にいうなら、日本の魅力再発見、日本人であることの魅力再発見、という感じでしょうか。
結果、カリフォルニアに住んでいる日本人という自分の立場をようやくそのまんま受け止めることができたという気がするのです。
なんて書くと、「え、今まで受け止めてなかったの!?」って驚かれそうですね。私自身も驚きます(笑)。けれど、振り返ると、やっぱりどこかに、英語ネイティブでないことの引け目や、この国ではマイノリティーであるアジア人であることに対しての気後れがずっとあった気がするのです。だから、渡米してからの7年はどちらかというとアメリカ文化に馴染むことに注力していた、と。
もちろん自分が暮らす国の文化に馴染もうとするのはすごくいいことと思うのですが、私の場合、馴染むというより迎合になっていたんだなぁと気づいたんです。どこかで、アメリカ文化に馴染みさえすれば、英語ネイティブでないことの引け目や、マイノリティーであることの気後れがなくなるという期待があったんだと思います。その結果として、私は心のどこか、自分でも気づかないところで、日本人である自分を軽く否定しちゃっていたんではないかと…
でも、そういうあれこれが、なんだか、この夏、吹っ切れました。そして、吹っ切れたことで、いろんな変化が、自分の周辺で起きていることも感じています。
自分の内側が変わると、外側の世界も本当にいろいろ変わり出すから面白いです。
さて、この新しい風は、私をどこに運んで、どんな景色を見せてくれるでしょうか。