最近の変化
滝口いず美ちゃんのSpirit of a WomanのYouTubeチャンネルを始めてからというもの、私にどんどん変化が起きています(笑)。
昨日は、夕方、見上げた空が美しくて。

見た瞬間、いろんな感情?感覚?思い?が自分の中を去来しました。
ここで、いつもの私なら、その感情や感覚は言葉にすると何なのか?とか、なぜこれを見たことでその感情や感覚が出てきたのか?とか、ついつい考えるのに、昨日はしなかったんですね。
なんていうか、言葉に置き換えたら、自分なりに納得してスッキリはするけれど、言葉に置き換えることができなかった部分は取りこぼされてしまうなぁって思ったんです。その取りこぼされた部分に、もしかしたらすごく大事なことがあるのかもしれないのに、って。
それで思考は停止させて、ただ、「ああ、素敵な空だなぁ。感動するなぁ。いろんな思いが出てくるなぁ」っていうぼんやりした感覚をずっと味わっていました。
そして、味わった後に、考えないで味わうことを選択した自分に、「なんか自分、変わったな(笑)」と感じたわけです。
誤解なきようにお伝えしておきたいのですが、考えることがダメだ、とは私は思っていません。
人は理解できない物事に不安や恐怖を覚えてストレスを感じるので、自分のよくわからない感情や感覚を、とりあえず理解できる言葉に置き換えることは、ストレスを減らして精神的な安心をもたらすのに役立ちます。実際、似たような手法はマインドフルネスのワークでも使われていました。
だから、自分の感覚や感情について観察して言葉に置き換えたり、その感覚や感情の背後に何があるのかを分析することは必要な時もあります。もっと言えば、そういうふうに理解できないことを理解したいという思いが科学の発展や新しい技術の開発に繋がったりもするのだと思います(科学の発展の是非については、また人それぞれ意見はあるかもしれませんが)。
ただ、現在の社会では、少なくとも私が生きている今の社会では、考えて言葉にしてみんなにわかるようにする、理解できないことを理解できるようにする、というような「考えること」により価値が置かれていると言わざるを得ません。その結果、多くの人が知らないうちに「感じること」、つまり言葉に置き換えられなかったり理屈で説明できなかったりすることを軽視してしまう傾向があります。
つまり、本当は、感じることも考えることも同じくらい大切なのに、考えることだけを大事にしがちってことです。しかも、多くの場合、知らないうちにそうなってしまっているんですね。
だとしたら、そのバランスを取り戻した方がいいのではないか、というのが私の言いたいことです。
で、私自身について言えば、「感じることより考えることの比重が重い、そういう刷り込みがある」ということ自体はずいぶん前から気づいていました。ただ、今振り返ると、その気づきはまだ「考えとしてわかる」レベルの気づきだったのでしょうね。
というのも、爆変わりを実感したのは、いず美ちゃんのヤムナボールのオンラインワークショップを受けてからだから。
これ、分析すると(と、結局、考えてしまうのですが笑)、私は「感覚を味わう」という回路を長いこと封印していたから、頭で気づいただけではその回路は急にはアクティブにならなかったってことじゃないかと思います。そして、体のワークをして体を感じたことで、その回路が再び感覚を取り戻した、そんな感じ。
いやねぇ、私、ヨガをそこそこ日常的にやっているのに、そのヨガさえ、いつのまにか「頭で考えてやること」にすり替わっちゃっていたんだなぁということにも気づかされています。そもそもヨガにハマったのは自分の内側の感覚を味わうことが気持ちよかったからなのに、気づいたら「昨日は前屈系のアーサナばっかりだったから、今日は後屈系もちゃんと混ぜよう」とか、「ハムストリングが硬いんだよな?どうしたら柔らかくできるだろうか?」というふうに、考えたことを成し遂げることが目標になってしまっていて、感じる喜びは置き去りになっていました。
とほほ。
でもね、この一連の気づきの中で、一番大きな変化だと感じたのは、そんなふうにすり替えていた自分に対して、「何やってるの、私。ダメじゃん!」というような「ダメ」レッテルを貼らなかったことなんです。
全部が自分には必要なプロセスだったんだろうと自然に思えているし、なんならそんなふうに試行錯誤して頑張って生きている自分というのを愛おしくさえ感じます。考えることに偏重したり、感じることに偏重したり、どったんばったんやっている、その自分がかわいらしいって。
動作学的に言えば、そうやって揺らいでいることが生きているってことです。よく生きてる!
このサイトのブログでは自分に起こった気づき、変化をよく書いているので、また似たような感想になっちゃうのですが、もうね、自分が変わると世の中がひっくり返ったくらいの変化を感じられて、これがまたたまらなく面白いんですよ。同じ世界を生きていると思えなくなっちゃう。
いやはや、40代も後半になって、こんな変化が待っているとは。人生は、本当に面白いなとしみじみします。